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Peak District ピーク ディストリクト

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レスターから北に車で1時間少し走ると、Peak District (ピーク・ディストリクト)という国立公園地帯にたどり着く。 Peak DistrictはDerbyshireをはじめ6つのCountyにまたがる広大なエリアで、 映画「プライドと偏見」の撮影地であるChatsworth HouseやHaddon Hallなどのお城や、Bakewell Tartで有名なBakewellなどの美しい村が点在している。また、Covernと呼ばれる洞窟がたくさんあることでも有名で、大きいものだと1時間ほどかけてツアーガイドさんと一緒に回ったりする。 そのなかにあるメインの村々をいくつか選んで、周辺のハイキングコースを回ったり洞窟ツアーに参加したりしつつ途中のPubで休憩しつつビールを楽しむという のがどうやらこちらの人の遊び方のようである。 手軽に行ける距離なので、うちも週末や夏の休暇を利用してよく遊びに行く。そのなかでも私がいちばん好きでよく訪れる村 Castletonにこの週末行ってきた。 CastletonはPeak Districtのちょうど真ん中あたりに位置する人口700人弱のとても小さな村である。パブやTea Roomがたくさんあり、Peveril Castleの城跡や美しい谷が広がるCave Daleなど観光名所として有名。天気が良い日は村の入り口の景色がなんとも美しくて、谷と谷の間に吸い込まれるようにして入っていく感じがなんともいえず好きなのである。 Cave Daleを歩いてみることにしたものの、今回は2歳半の息子を連れていたのでまったく話にならず、まったく歩いてくれな50メートルくらい行ったところで断念。たいした運動もせず持ってきたおにぎりにかぶりつく羽目になってしまった。娘は張り切って丘の頂上のあたりまでひとりで登ったはいいけれど、くだりが怖くて降りられなくなってしまった。夫がレスキューに向かうも足場がけっこうごつごつの岩だらけで降りにくく、30分ほどかかって泣きながら降りるはめになったのだった。 この村のもうひとつの魅力は、はずれにある古いアンティークショップ Carlton Emporium。コテージの低い天井をくぐってお店に入ると、すごい量のアンティークの品々がところ狭しと並ぶ。オーナーは仙人のごとく背が高く痩せこけたおじ...

日本の春はやっぱり素晴らしい

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ご無沙汰していました。 イギリスもようやく長かった冬が終わり、4月末にはようやく朝霜が消え始めたら、5月に入って先週末は急にスペイン並みの暑さが続いて、もう体がついていかん・・・という感じ。 じつは3月中旬から3週間弱、イースター休暇を利用して日本に帰省していたのだった。私は息子と育休中に帰省したり仕事で日本に出張したりしていたけれど、娘と夫にとって今回2年ぶりの帰省。 しかも今回、帰省を兼ねて娘の親友のイギリス人家族を連れて10日ほど一緒に旅行したのだった。 その子の両親は昔からいちど日本に行きたいと思っていたそう。娘たちが学校で仲良くなったのをきっかけに家族ぐるみで付き合うようになり、昨年の春、一緒に日本に行ってほしいと頼まれたときは「日本に興味を持ってくれて嬉しい」という気持ちと「他人と一緒に旅行をする大変さとツアーガイドに徹して世話しないといけない覚悟」のあいだでけっこう悩んだのだけど、娘の思い出になるしいちどぐらいは日本に友人を連れて帰るのもいいなあと思って決心したのだった。 日本に行くなら桜の季節がいい!ということでイースターに決まったのだけど、ただでさえインバウンドがすごいことになっているうえに春はいちばんの観光シーズンだったことにあとから気づき・・・宿泊施設はどこも満室かものすごい値段になっていて予定していた予算をはるかにオーバーしてしまった。 さらに苦労したのはその家族がベジタリアン(菜食主義者)だったこと。イギリスではベジタリアンやビーガン(卵や牛乳など動物性食物を一切取らないベジタリアン)人口がわりと多いので、専門の外食のメニューやスーパーの製品がよく普及している。一方日本は魚の出汁も含めるとほとんどの食品になにかしら肉が使われていて、ベジタリアンが安心して食べれるものはまだ少ない。とはいえ、小料理屋や居酒屋では野菜の一品料理も豊富で、デパ地下やスーパーにもあれだけの豊富な品揃えがあるのだからまあ大丈夫だろうと思っていたのだけれど・・・父親以外はけっこう偏食だったこととチョイスの少なさもあって、残念ながら日本の食べ物はほとんどトライせずに終わった。 私の実家に宿泊した日もあり両親にも本当にお世話になったし、まさにツアーガイドとして走り回って自分の里帰りどころじゃなかったのが辛かったけど、子供たちは本当に素晴らし...

Beacon Hillにて

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先週末はここ5年で記録的にいちばん寒い2月の週、とやらの始まりだった。 とはいえ久々に晴れた週末だったので、娘と2人で近所のBeacon Hillにウォーキングしに行くことにした。昼過ぎに到着したところ、頂上は風が強いうえに氷点下なので極寒だったがかなりの人でにぎわっている。 ラフバラから車で15分ほど走ったところにある レスター州管轄の自然公園  Bradgate ParkとBeacon Hill 。広大な敷地に川や湖、古い城跡もあり、年間を通して美しい風景が楽しめる。野生の動植物や、6,7億年前からの岩石がたくさんあることでも知られている。 どちらの公園もとても広いので、あらゆる方向からたくさん入り口があって、違った風景やウォーキングコースが広がっている。そのときの気分や体調に合わせてコースを選べるのが魅力なのである。 たとえば家族で山登りの気分を味わいたいときは、登りで始まって坂のきつい「Old John」の入り口から。日本から来た友人を連れて、のんびり歩きながら公園のTea roomでお茶でもしたいときはNewtown Linfordの入り口から、という感じで。 ラフバラは小さな街でとくに観光名所がたくさんあるわけではないので、日本からお客さんがきたときには必ずといっていいほどここに連れてくるようになった。 思えば結婚前にイギリスにきたときに夫の家族に連れられて来たのが始まりで、うちの家族がきたときも数回、幼馴染が遊びに来てくれたときも一緒に凧揚げをしに来たっけ。娘が産まれたときは母親が手伝いでしばらく滞在してくれたので、生後2週間の子を連れて一緒に散歩したり、思い出の詰まった場所になりつつある。 昨年夏、日本から知り合いが立ち寄ってくださったのでBradgate Parkに連れて行ったときのこと。週末なのでたくさんの地元の人で混んでいる公園を歩きながら「みんなどこかに向かってるの?」と聞かれたので「公園内をただひたすら歩いてるだけです」と言うとかなり驚いておられた。 確かにイギリス人は歩くのが大好きである。ラフバラ近郊だけでも数十のウォーキングコースがあって、家族や友人グループでひたすら歩く。歩くための旅行に行く。何十キロも続くコースもあり、途中にはうまいことPubがあったりしてそこで休憩しつつ歩く。 昔は...

3年ぶりのSpin Exercise スピンエクササイズ。

ラフバラ大学といえばスポーツ学で有名。卒業生にも数々のオリンピック選手やメダリストがいて、キャンパスはどこもかしこもジャージを着てトレーニングをする学生でいっぱいである。学生とスタッフが利用できるオリンピックサイズのプールやPower Baseジム、そしてエクセサイズのセッションが週末も稼動している。現役のクリケット選手や水泳のイギリス代表チームが練習している風景は当たり前、うちのビジネススクールでもMBAコースにアイスホッケーやバスケットのクラブチームの選手が在籍している。 スポーツ関係の学部はしょっちゅう学生やスタッフから被験者を募集して日常のエクセサイズについてのデータ収集をやっていたり、昨年なんかはキャンパスの事務スタッフの半数ほどが被験者になって、一定の時間立った状態で仕事をすると体にどう影響を及ぼすか、というリサーチをやっていた。 こういう環境の職場で毎日働いていると、おのずと自分も体を動かさなきゃ、という気分になる。 Spin(インドアサイクリング)のクラスにしばらく通っていたけれど、妊娠と出産を経てストップしてしまっていた。クラスはスポーツ系の学生がほとんどだったのでインストラクターはたいがいきつめのプログラムを組んでいて、年上組の私なんかは後ろのほうでフラフラになりながらなんとか乗り切っていたような。 久々になまった体をなんとかしなければと思い切ってサインアップした。レッスンにつき3ポンドだったのが4ポンドになっていた以外は3年前と何も変わらず。最近けっこう貧血気味だったりするので、3年ぶりに過激な運動するとぶっ倒れるんじゃないかと冷や冷やしたけど・・・なんとかいけたー!次の日はさすがに筋肉痛で苦しんだけど、2週目、3週目と続けるうちにけっこう体も慣れてきた。仕事の帰りにこんな風に運動してから帰宅できるのは便利で良い。夫が食事の準備をしてくれてる日はもう文句なしにありがたいことである。

大学図書館 Pilkinton Libraryで本を借りてみた

ラフバラ大で働いて9年になるにも関わらず、実は今まで大学の図書館 Pilkinton Library で本を借りたことがなかった私。あの変わった形のビルに行くのは学生 のInductionに同行するときだけだったけれど、事務スタッフでも普通に本を借りることができると知って、勇気を出して行ってみることに。 久々に図書館に入ったら、さすが大学図書館だけにかなりの蔵書量。この電子書籍社会でも図書館は健在なのだと思うとなんだか感動した。子供たちをラフバラの図書館に連れて行くことはほとんどないので、久しぶりの古い本の匂いが新鮮に感じた。 読みたい本の番号を探すけれどなかなか見つからない。どういう順番で並んでるのか分からない・・・。最後に学生として図書館に通ったのはもう20年ほど前のことだから仕方ないか。 ようやく目当ての本が見つかって、ヘルプデスクにどうやって借りる手続きをするのか聞いたら、デスク横の箱型の機械に本とIDカードをスキャンするだけで完了らしい。瞬時に発行されるレシートに返却期限が書いてあってとても便利。またまた感動。 テスト期間中なので図書館は学生さんたちで満員。頑張れ~、日本人学生のみんなも頑張ってください。 いまだに英語で書物を読むのはしんどい。小説やフィクションだと読みやすいので頭に入りやすくなってきたけど、新聞の日曜版なんて全部読むのに1週間はかかる。仕事でも、長い文書を読んだり書いたりしないといけない時はおっくうになる。オフィシャルな文書やメールは親切な同僚に校正してもらったりして乗り切っているけれど、いつかネイティブなみに完璧な文章が書ける日はくるのだろうか・・・。

ラフバラ大学 Loughborough University について。

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ラフバラ大学はLeicestershire北部にあるLoughboroughという街に位置する、イギリスを代表する大きな大学のひとつです。 日本人の留学希望者向けページ が大学の公式サイトにあるので紹介までに。UndergraduateとPostgraduate別に願書の申請方法やEntry Requirementなどが掲載されています。 それによると現在24人の日本人学生が在籍しているそうで、他に日本人 のAcademic Staff(教員) や私のよう なSupport Staff(事務職員)も数名働いています。 日本ではまだ少しずつ知名度が上がってきている段階のラフバラ大ですが、イギリスではThe Timesランキング6位(2018年現在)に位置しており、スポーツ分野ではこれまで多くのオリンピック選手を輩出しているほか、スポーツ学総合ではWorld's Best University(QS World Ranking 2017)に選ばれています。またエンジニアリングとDesign Schoolも強みです。 私が働いているSchool of Business and EconomicsにはMBAコースがあり、数年前から日本人の学生さんがちらほら留学されるようになりました。職場で日本人の学生さんに会えるのは刺激にもなり嬉しい限りです。 写真は大学の中心部にある泉の広場。

ラフバラで日本食を調達するなら

ラフバラで住む日本人にとってありがたいショップのひとつが、Ashby Roadにある Oriental Supermarket 。 昔から日本のブランドの冷凍納豆や冷凍餃子(Ajinomotoの製品でわりと美味しい)、カレールー、海苔、ふりかけなどなど、他にも日本の基本調味料はだいたい置いてあるのでとっても重宝している。 どうやら最近オンラインショッピングやデリバリーも始めた様子。 最近は Tesco や Sainsbury's はじめメジャーなスーパーだとみりんや醤油はもちろん、 お豆腐、小豆、 日本のカレールーや椎茸が手に入る。 オクラや里芋、大根はインド、アフリカ系の人たちも常用するようでつねに売っているので、日本の食べ物が恋しくて・・・という辛さは かなり減ったかな。ゆず味噌や枝豆、カップヌードルや南瓜、梅干に乾燥のうどん、そば。 ここ5年ほどで増えたこんな和風味の商品も目につく。 日本人のために仕入れているとは思いがたいので、おそらくここ10年で急激に増えた中国人の学生さんたちが主に好んで購入するから のでは、と勝手に想像している。 どうしても日本のお米が食べたくなったり、愛用している味噌がなくなったら、割高だけれど日本食のオンライン販売を利用することが増えてきた。 いくつかメジャーな会社があるけれど、品数が多くて代表的なサイトは私の知るところだと Japan Centre と T. K. Trading 。 T. K. Tradingは月に数回ラフバラから車で40分ほどのDerbyまで出張販売に来るので、実際に商品を見て買いたい人にはありがたい。 料理が下手な私はイギリス人を招いて和食をご馳走するなんてことは恐ろしくてほとんどやらないけれど、いちどだけ上司のホームパーティにスモークサーモンの手まり寿司を持参したことがある。 思いのほか人気で、15人ほどで50個ほどあった寿司をあっというまに食べてしまった。驚いたのは、刺身醤油を持参したものの イギリスで売っている普通の醤油に比べて味が濃いのでウケが悪いかなと心配していたら、意外に大ウケで「なんか味がふつうのと違う。お寿司用なんだね、美味しい!」ということだった。 そんなわけで時間があるときは手まり寿司、寿司飯さえ成功すればオッケーということでそれ以来私の唯一の鉄...